商品を手にしたときに湧き上がるワクワク感と、使ったあとに大きな感動が与えられる商品作りを心がけ、ユーザー1人1人に「感動」を与える商品の提供し続けているブリヂストンスポーツ様。
さらにゴルフ練習場、テニスコートなどのスポーツ施設の企画・設計・施工やゴルファーの情報受発信基地として活用されている直営ショップの運営など、スポーツ環境をトータルにクリエイトしているほか、数多くのトーナメントの企画・運営、また協賛活動を実施、数多くの感動的なステージをプロデュースしています。
ゴルファー1人ひとりが一番飛ばせるクラブは、1本1本つくるしかない。
ユーザー1人1人に「感動」を与える商品を提供するブリヂストンスポーツ様が辿り着いた答えが「スマート・フィッティング」。
フィッティングアプリのオペレーションをインフォコムのモバイルサービスが支えています。
「スポーツ事業を通じて世の人々を健康・幸せにし、夢を提供する」を理念に、一人ひとりのお客様に“より良い商品・サービス”を提供できるよう挑戦を続けるブリヂストンスポーツ様。アベレージゴルファーの潜在ニーズをかなえる新たなブランドのコンセプト実現に、当社が提供するモバイルソリューションがどのように利用されているのか、クラブ商品企画・販売部の安藤様、そしてサービス選定時に中心となられた鴫原様にお話を伺いました。
「2011年に発表したゴルフブランド『PHYZ』(ファイズ)では、アベレージゴルファーの潜在ニーズである『力を入れなくても、飛ぶ。打ちやすい大人向けのクラブ』を目指し、開発を進めてきました。発売から5年目にして『体力やスイングがそれぞれ違うからには、誰もが飛ばせるクラブは個人に合わせて作るしかない』という方向性になり、そこでクラブフィッティング、つまり実際に試打をしていただいて、その結果と当社に蓄積されたスイングデータを照らし合わせて、スイング傾向から最適なクラブスペックの選定に繋げるという展開方法を採ることとなったのです。」
と語るのはクラブ商品企画ユニットの安藤様。PHYZブランドのwebサイトにも『たった3球のスイング診断から、あなたが本当に飛ばせる1本を提案します。』とあるように、フィッティングを前提としたクラブの展開を図るうえでお客様のスイングをショップで計測し、データをもとにした的確な分析が肝となったと仰います。
「お客様のスイングデータをその場で計測・分析するにあたり、タブレットの役割は欠かせないものでした。旗艦店や直営店を合わせて450台を手配することになり、それらのOSのアップデートや利用状況を管理するMDM(Mobail Device Managenent)の選定から着手しました。」と語るのは、サービスの導入を中心となって進められた鴫原様。現在はアパレルの部署に異動されたあとも、当時の様子をこう振り返ります。
「MDMを10種ほど比較。扱っているベンダーも通信キャリアからインフォコムさんのようなSIerまで様々でしたが、導入コンサルティングとして、MDM以外に何が必要かを全て提案してくれただけでなく、端末をレンタルしたいとの要望も実現し、紛失・故障した際の保険を付与して頂き安心できました。他社様にはない豊富なノウハウなど多面的に比較してインフォコムさんに決めました。
実際に依頼をしてみて、デバイスの選定から環境構築のコンサルまでを一気通貫で1社にお願いできるのはこちらとしても心強いところでした。もしMDMベンダーとデバイス委託を別々のところに発注していたら、それぞれの調整にかなりの工数を要していたと思います。」
今回は、bluetoothのセンサーをスイングしながらアクティベートするという、特殊なキッティングであり不安もありましたが、トラブルなく設定いただけました。
最初に当社へお問い合わせを頂いてから半年以内での納品という、かなりスピーディにプロジェクトを進められた背景については 「クラブの新モデル発売時期が3月に決定しており、その前の1月にゴルフフェア、2月に試打クラブ展開とかなりタイトなスケジュールでした。 2月の試打クラブ展開と同時にタブレットが用意できていなければならない というタイミングでしたので、最初のアプリのテストの際には休日も対応いただきました。」と当時のエピソードを語ってくださいました。
現在展開いただいている450台はそれぞれ店舗にてお使いいただけているということですが、現場の声をどのように聞いていらっしゃるかを伺いました。
「サービスがし易い、販売する方の知識如何によらず一定のレベルでのお客様対応ができる という声が耳に入っています。試打していただき、マッチするクラブがカタログから自動的に選択されるため、的確なデータ分析によるクラブ選定が簡単にできるようになりました。」
では実際に販売されている現場での声を、直営店であるゴルファーズストア横浜みなとみらいにお邪魔し、お話を伺いました。
実際の販売の現場ではどのように活用いただいているのか、ブリヂストンゴルファーズストア横浜みなとみらいの井上 琢 支配人に伺いました。
「タブレットの活用の方法として、ショップの方では“フィッティング”と呼んでいるお客様のクラブ選定の際のスイングデータ分析に活用しています。我々のような直営店では、既製品として出来上がったクラブをお求めになるよりも、実際に打っていただいて、その軌道やスイングの癖をビジュアル化してその結果からお客様にマッチするクラブをオーダーメイドで組み立てるご要望が大半を占めます。シャフト一つとってもスイングの癖によって手元調子や先調子など様々な選択肢があり、それによりショットも変わってきます。『楽に遠くに飛ばしたい』 というニーズが大半ですから、そのご要望にどれだけマッチしたクラブをご提供できるか という我々の命題にスイングの測定は欠かせない要素です。タブレット上のアプリでスイングした際のヘッドスピードやスイングプレーン、ヘッドの入射角など多面的なデータがすぐにチェックでき、その結果に紐付いた推奨クラブのスペックが同じタブレット上で確認可能なので、フィッティングされるお客様の納得性も高いこともポイントです。今ではクラブ選定に欠かせないツールの一つだと考えています。」
関東に3店舗あるブリヂストンゴルファーズストアのなかでも、とくに横浜みなとみらいではスクールに力を入れていると仰います。フィッティングでクラブを選び、選んだクラブでレッスンを重ね、上達のレベルに合わせてショップの工房でクラブをカスタマイズしていく。ショップに訪れるお客様の充実したゴルフライフのサポートにインフォコムのモバイルソリューションが活かされています。