導入事例

遠賀信用金庫様

  • 所在地:福岡県遠賀郡岡垣町東山田2-3-3
  • 設 立:1949年9月8日
  • 経常収益:4,290百万円
  • URL:https://www.onshin.com/

1949年に遠賀郡で産声をあげ、現在では福岡県一円に計15の店舗を展開する遠賀信用金庫様。
「スモール・イズ・ナイス」「利回りより身の回り」を合言葉に地域と共に生きる究極の金融機関を目指して、お客様目線の様々な取り組みを進めていらっしゃいます。

■導入のポイント
CLOMO MDMとApple社Device Enrollment Program、Volume Purchace Programを組み合わせる事によって、利用者に負担をかけない運用を実現出来たことに加え、iPadを通じて社内システムにアクセスする際のブラウザのセキュリティに懸念がありましたが、CLOMO SecuredBrowser with i-FILTERを活用すれば、かなり厳重な制限がかけられることが導入の決め手となりました。
■導入サービス
・CLOMO MDM
・CLOMO SecuredBrowser with i-FILTER

より地域に密着した金融機関を目指して。
営業担当の人事異動があっても、これまでと変わらぬお客様とのつながりを紡いでいくためには情報の蓄積と共有が要。
金融機関ならではの、厳重なセキュリティと情報共有を両立させるために、遠賀信用金庫様がiPadと並行してCLOMO MDM/ CLOMO SecuredBrowser with i-FILTERを導入した理由とは。

「お客様の役に立つ金融機関」「お客様から選ばれる金融機関」「地域のベスト金融機関」を経営の基本方針に掲げ、北九州市八幡西区から福岡市東区に至る地域で15の店舗を展開されている遠賀信用金庫様。
「スモール・イズ・ナイス」「利回りより身の回り」を合言葉に、地域と共に生きる究極の金融機関をめざし、ひと味ちがう取り組みを推進しています。その先進的な取り組みについて業務推進部 業務課 係長 有島 克様にお話を伺いました。

 

顧客情報の蓄積と共有、加えて効率的な営業活動が課題でした

 

業務推進部
業務課
有島克 係長様

「お客様と面識ができて色々とお話しいただけるような間柄になると、お客様の“人となり”が担当者には分かるようになるのですが、営業担当者が変わってしまうと、また一から関係性を構築する必要が多々あります。
地域に密着する信用金庫として営業担当者の人事異動があっても、お客様とのつながりを途絶えることなく紡いでいくためには、営業担当者がお客様から伺った内容の蓄積、そしてそれを次の営業担当者へ共有していくことが必須となります。
これまでは紙の日報に記入していましたが、担当が替わってお客様を引き継いだ際、過去の日報を目繰り返して見るということはほとんどありません。

お客様とのお話の中で頂いている様々な情報を引き継いでいくにはどうすれば良いかと考えた際に、システム的にお客様の定性情報や交渉履歴を蓄積し、一覧化して誰が見てもわかるようにする必要がありました。」
そう語るのは遠賀信用金庫 業務推進部 業務課の有島 克 係長様
「大手銀行と異なり、信用金庫は活動範囲が決められていて、銀行のように全国どこにでも店舗を出せるわけではありません。そのため、より地域密着というのが特長になり、銀行が大規模企業と関係を構築していく一方で、信用金庫は中小企業がメインのお客様となるわけです。従って、銀行より信用金庫の方が地域のことに詳しくなくてはいけないのですが、このゼロ金利やマイナス金利の時代、銀行も大規模企業のみではなく中小企業をターゲットにするようになってくるわけです。
その中で信用金庫が選ばれるためには、信用金庫の方が、この地域に関しては、お客様の方をより理解しているということが強みになってくるのです。」

外出先から繋げられる機能性と厳重なセキュリティの両立を高く評価

 

iPadと同時にCLOMO MDMやSecuredBrowser with i-FILTERを導入いただいた今回、以下のようなご評価をいただきました。
「セキュリティ対策を考えた時に、キャリアの方からMDMなら、CLOMOが信頼できるというお話しがあったので、MDMの選定にあまり時間をかけることはしませんでした。インフォコムさんをご紹介頂いてからは、MDMの機能だけではなく、DEP・VPPの手続きや実際の設定方法、その他のノウハウ提供含め、手厚くサポート頂き、大変助かりました。」「その他、仕様を詰めていく中で、iPadをインターネット回線で利用することがセキュリティの関係上問題ないのか、とても気掛かりでした。
すぐに色々調べられる便利さ反面、Safariを使ってなんでも閲覧していいかというと、そういう訳にはいきません。そこをどのように制限をできるかということについては、懸念事項でした。

インフォコムさんに相談したところ、「CLOMO SecuredBrowser with i-FILTER」という専用のブラウザがあって、かなり厳重な制限をかけられるということを知りました。カテゴリーフィルタリングをかけたり、ファイルの保存を禁止する事もできます。安心して利用者にインターネットを利用させることが出来ると分かったので、現在は、MDMでSafariの利用を禁止し、こちらのブラウザのみ利用させています。
あとはBookmarkを一括で配信できる機能も大きかったです。営業上必要だろうと思われるサイトについてはあらかじめ管理側で登録しています。Bookmarkも端末一つ一つに登録するのではなく、管理側で登録すれば自動でiPad側に反映されるので手間が掛からず出来ました。また、ブラウザはログを取ることも出来るので、iPadを利用者が活用しているかの裏づけを取ることもできます。こちらもSecuredBrowserを入れてよかった点です。」

またセキュリティ面とは別の、現時点で目に見えている効果として以下の点をお話しくださいました。
「お客様との交渉履歴を営業担当者がその場で外からタブレットを使って入力するため、情報の新鮮さが違うこと。これは今まで1日外回りから帰ってきて会社のデスクに向かって記録していた時とは圧倒的に違います。
それと、タブレットで入力した内容は本部のPCでも即時に閲覧ができるため、当金庫の役員も含めてそのお客様とどのようなお取引・交渉をしているのかを把握できることにより、次のアクションに対する指示がタイムリーに行えるようになりました。例えば、次回お伺いの際はこういった内容をお伝えするように、といったような。情報の共有スピードが格段にUPしました。

社会の変化に対応する金融機関であるために

今後の展開についてお伺いしました。
「社会の変化にも機微に対応していかなければという危機感は常に持っています。これからは人口の減少が進み、金融機関の競争はさらに激化すると考えられます。今はまだお客さまの定性情報や交渉履歴を蓄積する段階ですが、この情報の数が多くなれば金融サービスの提案だけでなく、結婚や相続、後継者問題といったさまざまなお客さまの悩みにお答えできると考えています。
また、お客さまの取引状況や定性情報を役職員で共有できることにより、より迅速にお客さまのニーズに合ったサービスを提供することができます。」

「スモール イズ ナイス」の合言葉の下、小さいからこそ可能な「お客様のニーズのきめ細やかな把握」「素早い決定」「手作りの心のこもったサービス」を実践する遠賀信用金庫様 今後も地域への貢献に取り組む同金庫を、最新のICTを通じて確実に支援してまいります。